『検証令和の創価学会』
第一章:自公連立の歩みと評価
自公連立までの歩みを的確かつ整理する形でまとめていて理解しやすい。
第二章:池田大作というカリスマを客観的に評価する
・世界の大学から409の学術称号
・日本発の宗教として海外での布教に成功。信徒は300万人。
・2010年5月13日の本部幹部会が姿を見せた最後の会合。
・逝去迄の10年は万全の準備がなされた。
第三章:釈尊から池田大作まで二千数百年の軌跡
・インドで誕生した仏教がシルクロードを通りどのようにして中国日本に伝わってきたかを45頁の、なかにまとめている。2014年から巡回展示『世界遺産大シルクロード展』も文化交流の視点で紹介。日本の平安~江戸明治大正昭和に至る新興宗教まで取り上げている。1930年創価教育学会の発足。現在存在している仏教宗派の歴史が概観できる。加えて創価学会の宗教改革も論じられていて正しく創価学会を理解する助けになる。
第四章:公明党と創価学会の読む年表
・公明党の歴史。大臣を6人出した時代があった。
第五章:現代世界における宗教と政治から考える「創価学会と公明党」
・模範的な地球市民の誇りを持って欲しい。
第六章:責任ある中道政治と公明党
・仏教国である近隣国(インド・中央アジア・中国・韓国)との関係。自民党の日米同盟基軸と違う仏教伝来ルートという視点は目から鱗だ。
終章:石破内閣誕生後の政治と公明党
・「北東アジア安全保障対話協力機構」への各国の反応が良いことを述べている。公明党のネット戦略の遅れは私達が記事を読みコメントすれば変わると明確に述べている。今回支援活動で組織からコメント依頼は妥当だった事を理解した。私はコメントした1人。
「党員や候補者を学会の外に求めていく」この意見には賛成。
・創価学会への期待を込めての終章。「これからの時代には新たなメディアを自在に活用すべきです。」
読後感想。創価学会を云々する方々に是非読んでいただきたい一書。これを読んでから語ってもらいたいものである。大変に創価学会を理解する上でまとまっており深まる本である。