「ダヴィデ」(1501~1504年、アカデミア美術館蔵)や「ピエタ」(1498~1500年、サン・ピエトロ大聖堂蔵)に代表されるような、石の塊のなかから掘り出された完璧なまでの造形、そしてヴァチカン宮殿のシスティーナ礼拝堂に描いた史上最大の天井画(1508~1512年)はまさに超人技といえましょう。
才能がゆえに権力に翻弄され、その波乱に満ちた長い芸術的人生の活躍の舞台となったのは、フィレンツェとローマでした。そこには、彼が手がけた建築が今も都市の景観を形作っています。
今回の展示でミケランジェロの真筆素描35点を含めた作品およそ70点を是非ご覧ください。